FM-11の懐古部屋
FM-11とはFUJITSU MICRO 11の略で1982年FM-8(FUJITSU MICRO 8)の上位機種として発売されました。
PC8801同様、IBM−PCを意識したのかキーボードがカールコードの分離式でした。
CPUに68B09E(2MHz)/8088(8MHz)両方を切り替え式で採用したFM−11EX。
CPUに68B09E(2MHz)のみのFM−11AD。
ADのフロッピィディスクをオプションにしたFM−11STという3機種がラインナップされました。
(STは現物を見たことがありません。)
Z80(4MHz)はオプションで、CP/M-80は、メインが68B09Eの設定で起動しました。
8088の時はCP/M-86からRUN85というコマンドで起動できます。
Z80を含めてすべてのCPUが1MBという広大なメモリー空間を利用できるハードウエアが付いていました。
かなり無骨なスタイルで高額なパソコンでしたが、ワクワクするスペックを持ったパソコンでした。
○○−11(イレブン)という名前がPDP−11やVAX−11を連想させるのも魅力の一つでした。
SONYのF−11というVTRもこの頃発売されていましたが、薄型7センチで格好良かったです。
会社のソフトの開発で使っているのとほぼ同構成のセットをそろえました。
復元したマイFM11です。
ベースは大昔(1986?)中古で10万円で買ったFM−11EXで、半破損の頂き物FM-11(AD2/BS仕様)から外した部品で、当時いろいろ追加しました。
メインもサブも63C09Eです。サブはROMを高速なものに焼き代えたので、4MHZ化しています。FDDは雰囲気を変えない黒色の2HDに換装しています。
元有った2Dドライブは外付けにしていて、FM77AV用の3.5インチ2Dも外付けについています。外付け2HDはFM-77用のドライブです。J&Pでジャンケンで勝って買う権利を得たというレアものでした(笑)。
その横のはこれまた珍しい純正のMDCハードディスク(MB27653)です。
上はIOデータの古い2GBのSCSIハードディスク、横はシステムサコムの640MBMOドライブです。
今は亡きUNOさんのFDEVICEに上がっていたドライバーそのままでは手元のHDDでは動かなかったので改造したのですが完全ではないのでMOとHDDはつなぎ替えて使用しています。
メモリは128KB+768KB+64KB(マンハッタンシステム)の960KBそしてR2D2-11+HDIという2MBのRAMDISKとSCSIの複合ボードが入っています。
FM−11の特徴を生かしたOS−9LIIの起動画面です。
UNIXの特徴を取り入れたリアルタイムマルチタスクOSで、PDP-11にUNIXを入れた物より高性能といううわさが有りましたが、この様なフルスペックの11で使えば全くその通りでした。
起動画面では、
Setime </Term
となっていて、本来日時を入力するのですが、内蔵リアルタイムクロックが
追加されているので
Date t
として表示をしているだけです。
Vterm40という80x40の画面を増やすドライバーを入れているので裏画面が2枚起動し
&005
&006
という表示が出ています。
DateやSetime等に2000年問題があったのでパッチをあてています。OS9のマスターディスクです。青いラインの入ったエンベロープラベルのが最初に発売されたもの(2D)で、オレンジの物がバージョンアップされた物(2HD)です。
どちらも本物です。
バージョンアップを申し込むと同じシリアル番号が印刷されたフロッピーが送られてきました。
かな漢字変換とかちょこまかした改良が入っていました。
スクリーンエディタはOH!FMのSedに手を入れて使いました。後のKedにも同様の修正を加えて使いました。
GEDITAVの時はFBASIC上で作りましたが、GEDIT-EXはOS9上のマイクロウエアCに独自のオプチマイズパスを通して作ったのです。
このソースを改良して、GEDITーTOWNSを作りました。
マンハッタンシステムの確認画面です。
OS9のファイルシステム上でCP/Mのソフトを動作させる特殊なZ80B(6MHz)のカードがあり、なかなか便利に使えました。
たとえば、LSICコンパイラにマイクロウエアCで書いたプリプロセッサーを通したりするなど
CP/M上のツールを使うクロス開発環境としては便利でした。
MS-DOS版のLSI-Cが出来るまでは私の勤務していた会社ではこの環境でZ80が乗ったパソコンのソフトが開発されたのでした。
実機デバッグより遙かに楽だったと思います。
上記のハードからたまたま抜いたとき気が付いて写真を撮ってみたものです。HDIやMDCのカード8088カードは外した時に忘れていたので、また今度です。
これが68B09のメインCPU基板です。
青いソケットに入っているのが68B09Eです。
全然未改造のノーマルな物です。
OS9で使うには、便利な63C09に差し替えて使うのが流行りました。
3MHzに改造する人もいましたが、追いつかないメインボードのメモリーを禁止する必要があるので、私は2メガのまま使いました。サブは4MHzに改造しています。
これがZ80カードです。たぶんにMP/Mでも動かせる事をねらったかのような、メモリバンクセレクトなどで1MBの空間を利用できる構造でした。
しかし、バンク切り替えを利用したソフトは見かけませんでした。
CP/M-80用の未使用メモリーを利用したRAMDISKさえ登場しなかったと思います。簡単に作れそうです。作れば雑誌に掲載されたでしょうね。
今はスロットに余裕がないのでとりあえず外しています。
これは、68008が載ったアルファーカードという物です。
アドテックインターラプト大阪という会社から出ていました。
アルファーDOSというUNIX風のOSも出ていて、マスターディスク(2D)ももらって持っているはずなのですが、手元にはCP/M-68Kしか残っていません。
CP/M−68Kは結構使えましたが、このカードは内蔵メモリーが768KB以下で有ることが前提の設計なので、メモリーを増やすと動かなくなります。
起動を確認して今は外しています。マウスインターフェースカードです。
FM-11には本体にもタイマーが有るのですが、このカードにもPTMが乗っていて、割り込みタイマーが使えます。
私は、FM7のオプションカードを増設出来るように、余ったところにちょこっと信号を変更する回路をつけて引き出しています。それがカラーのフラットケーブルです。
この先にはMIDIやらPIAやらいろいろつけていました。
なお、マウスカードとサピエンスのHDIのカードはI/Oアドレスが競合するので、HDIのカードのアドレスを変更しています。
今は外していますが、RATOCのバス拡張BOXに入れて使うことが出来ます。音声合成カードです。セラミックパッケージの富士通製の8088が乗っています。
ROMのサンプル音声は非常に良い声でした。
基本的に女性音声を使わないといけません。男性音声は単に同じデータのピッチを下げただけで不気味でした。
これもRATOCのバス拡張BOXに入れましたが、電源がFM-11の内蔵より悪くて音声にノイズ乗りまくりでした。増設RS232cカードです。実はFM-11でRS232のモニターをするために買ったカードです。もう一枚あり、それはもらい物です。
OS9でマルチスクリーンで開発するという事がこんなに楽かということを思い知ったハードで、19200BPSでFM-8など端末をつないでいました。
マンハッタンカードです。
Z80の6MHzが乗ったカードで、68B09Eと完全並列動作します。
最大4枚使える訳ですが、FM-11のスロットが足りません。
また、このボードの仕様が未公開なので(といっても回路を追いかける努力をすれば良いだけだが)ラトックのバス拡張BOXで動作するかどうか詳しく試したことが有りません。
アドレス変更が楽なようにジャンパーをスイッチに交換しています。
128KBのメモリーカード。
高かったです。
上の2列が未実装で、これに同じ部品を買ってきてつければ256KBになります。
1チップ64Kビットのチップを256Kビットのチップに代えてジャンパー変更すれば1MBのボードになるという事が分かって、改造しました。
これは、もらい物のFM−11に入っていたカードです。
256KBRAMカード
256Kバイトのカード。今手元に2枚あります。
768KBRAMカード
スロット節約のために、勇気と根性を出して128KBのカードからパーツを剥がし、768KBにしたカードです。
上のコンデンサーは1MB化するつもりで途中までつけたのですが、768KBの方が使い勝手が良いので止めたものです。
標準フロッピーディスクインターフェースカード
標準というのは8インチディスクの事です。
5インチ2HDを内蔵する場合は中のピンのところからフラットケーブルを引き出し、ジャンパーの変更をする必要がありました。
AD2とBS、AD2+はこちらが標準実装で、2Dインターフェースはオプションになりました。FM-11に買った時入っていたJIS第一水準の漢字ROMカード これは、AD2とかに入っているJIS第一第二水準の漢字ROMカードと同じ物で
頂き物です。
漢字ROMカードは差し込むのが一苦労で、よくピンを一列ずらして差したりして起動音が鳴らなかったと、ヒヤヒヤ物でしたが、ピン配置が巧妙なのか基板破壊などは起こりませんでした。これがあまりにも馬鹿高くて(\498,000?)買えなかった、富士通純正のHDD(マイクロディスク)です。
もらい物FM−11と一緒に10年近く前にやってきました。アンフォーマット時20メガバイトですから、フォーマットすると16メガバイトぐらいです。HDIでつなぐSASIのHDDの方が速くて便利だったのでお蔵入りしていたのですが、SASIのドライブは引っ張り出すと見事に死んでいました。そこで我が家で初登板した訳です。
発売後20年は経過していますがばっちり動きました。
たまたま星光電子のCashというキャシュドライバーが有ったので比較的楽に使え、ノスタルジーに浸れました。
HDDからブートできるので嬉しいです。
SCSIのドライバーが安定するまでは現役です。
RATOCのバス拡張BOXはたろぴょんさんから頂いた物です。
このBOXにはカタログには書いてなかったことですが、かなり条件が厳しいのがDMAを使うカードは使えないというところです。
Z80カードも試しましたが使えませんでした。
2HDのインターフェース、HDDのインターフェース、HDIのインターフェースは本体内に内蔵しなくてはなりません。
FM11は内部が5スロットしか有りませんから、マンハッタンカードを入れると、メモリーをこの拡張BOXに入れてメモリーを差していたところにバス拡張BOXのインターフェースを差すしか有りません。
思い出して工夫しないと。